2015年7月から半年間「家族の笑顔の絵展」を行なってきました。
近隣の小学生以下のお子さん達が、腕によりをかけた絵をご応募くださり、
15点もの金賞受賞作がコインランドリーの壁を彩ってきました。
2016年に入り、「家族の笑顔の絵展」の会期が終了しました。
2016年はどんな企画をしようかと頭を悩ませました。
そんな中、2015年の後半から、お店に折り紙を設置しています。
お母さんがお子さんといらした時には、洗濯乾燥を待っている間に、
お子さんがツルを折り紙を折っていたりして、家族でのコミュニケーションになっているようです。
また、大人の方は、こんな繊細な折り紙があるんだと思うような「作品」を折っていってくださることもあります。
お店において行ってくださるのですが、なんだか素敵なものばかりです。
そこで、このような折り紙を、何か活用できないかと思いました。
ただ、なかなか思い浮かびませんでした。
それがある時に、稲妻のように頭に浮かびました。
それは、コインランドリーの壁一面を大きな絵に見立てて、
みんなで折り紙を貼っていって、1つの作品にすることです。
折り紙壁画のモチーフを何にするか、あれこれ考えました。
数ヶ月ほど悩んだ結果、大型コインランドリーは、みんなのお店という想いをこめて、5色の虹と風船にしました。
5色の虹と風船は、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子供を表しています。
大空いっぱいに広がる虹と空高く舞い上がる風船のように明るいコミュニティを表現したものです。
このようにして2016年1月下旬から、「みんなでつくる折り紙壁画」をはじめました。
はじめは、家族の顔の絵展の絵を剥がして、壁がまっさらな状態になりました。
そこに、鉛筆で、虹と風船の下書きを描いていきました。
誰か1人でも折り紙を貼ってくれるかなと祈るような気持ちで思いつつ、10日間ほどたってみたら・・・
お店に洗濯乾燥をしにいらした多くのお客様が、ツルや、やっこさんや、サンタクロースや、ペンギンや、船などの折り紙を折って、
壁に貼ってくださっていました。
趣旨に賛同してくださった親子連れの家族や、シニアの常連さんなどが、腕によりをかけた折り紙を折って壁に貼っていってくださったようです。
お店に行って、これを見た時に、ジーンとして立ち尽くしてしまいました。
2016年の壁の絵は、コミュニティをテーマに折り紙を使ってみんなで作っていきます。
完成までにどのくらいの時間がかかるかわかりません。
ただ毎日少しずつ、折り紙壁画が成長していっています。
コインランドリーは無人のお店ですが、あたたかな場とみんなの交流が感じられます。
その成長の様子は、時期を見て、また、このページで紹介いたします。